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| 拙者の名は、聞き耳半蔵。日々、忍術を習得せんと精進する一介の忍者でござる。拙者の使命は、山を下りて忍法を使いこなし、男女の"色恋沙汰"を聞き出すこと。何故、忍びの者にそのようなことが必要か、それはお師匠様曰く、人情の機微を知るため。拙者はその尊いお考えに応えるべく、コーヒー忍者を襲名したでござる! |
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| オッス、オラ悟空。な〜んて、いきなり軽いギャグがサラリと言えるようになったのも、山を下りて都会の生活に慣れて来たからでござろうか。忍忍。そんなこんなで、ただいま拙者はヒルズ近くのナウなヤングに大人気の珈琲屋にて、エスプレッソをすすっているところでござる。はぁ、美味美味。時はすでに丑の刻というのに、まわりはカップルで大賑わい。そんななか、斜め向かいに座っている、いやにおめかしした男女の会話が耳に入ってきたでござるよ。
女:「ところでぇー、タドコロさんわぁー、お仕事なにやってるんですかぁー?」男:「オレ?いま流行りのIT系ってカンジ?」女:「えー、すごーい!じゃあ、タイブドアの堀江さんとかもお知りあいなんですかぁー?」男:「そうね、六本木のスポーツジムでよく会ったりするよね」女:「えー、すごーい!」 |
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| 男:「っていうかキミ、もう家に帰れないんじゃないの?」女:「あ、ほんとだぁー。やだぁ、もうユミコ帰れないー」男:「これでもうキミは、ボクとの独占契約にサインしなきゃいけなくなるよ」「えー、そんなぁー」男:「キミのハートをクリック!」女「んもう、やだぁー」男:「あるいは、キミのハートに無断アクセス!」女:「いやぁーん」 |
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| それにしても、拙者は勉強になったでござる。IT系はモテるんでござるなぁ。よし決めた!!拙者も今からパソコンを勉強して、IT系になるでござるよ!!お高いTシャツに身を包んだ”セレブ系トレンディー忍者”に大変身して、小金を稼いで、六本木ヒルズの最上階でセレブなパーティーを連日連夜開くでござるよ!!NIN
NIN!! |
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| 今回の教訓は、世の婦女子はどうやら「横文字」の職業に弱いのではないか、ということでござる!
いやいや、そのような女子ばかりではないハズ…
と拙者、信じたいが玉の輿願望というのは今も昔も変わらず、といった所でござろうか。 |
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