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| 拙者の名は、聞き耳半蔵。日々、忍術を習得せんと精進する一介の忍者でござる。拙者の使命は、山を下りて忍法を使いこなし、男女の"色恋沙汰"を聞き出すこと。何故、忍びの者にそのようなことが必要か、それはお師匠様曰く、人情の機微を知るため。拙者はその尊いお考えに応えるべく、コーヒー忍者を襲名したでござる! |
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| 忍忍。今日は新宿と代々木の間にある、シアトル発のカフェに来てみたでござる。ここはオフィスビルの中にあり、なかなか落ち着いた雰囲気でMTGや勉強に最適な空間だ。む、早速、お勉強に勤しむカップルを発見。どうやらあの2人、K大学に通う先輩・後輩らしく、まだ恋愛関係ではなさそうだ。見たところ男(一昔前の男前)は21歳、女(純和風平安顔)はハタチといった感じでござる。さてさて聞き耳を立てるとするか…… |
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| 男: |
「まぁ、一応県下一だったからさ、ウチの高校。M子ちゃんは?」 |
| 女: |
「へぇ、さすがですね!私なんてホント馬鹿学校ですよぉ」 |
| 男: |
「そっか。でも、M子ちゃんは英語得意だし、優秀じゃん?」 |
| 女: |
「帰国子女なだけですよ。他は全然ダメですし」 |
| 男: |
「ま、女は愛嬌って言うし?頭使うのは男の仕事、あはは」 |
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| 女: |
「そうですよねー愛嬌だけは何とかしないと」 |
| 男: |
「うん。でも、頭のイイ男と一緒にいればいいんだよ。俺なんかは、友達もみんな知的なヤツが多いからいいけどさぁ」 |
| 女: |
「類は友を呼ぶってやつですね?うらやましいなぁ、そういう環境。先輩は、高校時代もやっぱりトップだったんですか?」 |
| 男: |
「いやいやいや、全然ダメ。周りなんてT大とか医学部ばっか。俺はセンターミスったし。負け犬だね負け犬」 |
| 女: |
「センター試験、失敗しちゃったんですか?」 |
| 男: |
:「まあねー。87パーしか取れなくてさ。最低90パーは取れないとT大は、ねぇ?」 |
| 女: |
「87%って、十分すごいじゃないですか!私なんて私大文系コースだから、センター試験自体受けてないですよ」 |
| 男: |
「そう?いいんじゃん?女の子だし。ただ、男は国立求められて当然なんだよねー」 |
| 女: |
「はぁ……」 |
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| い、いかん……彼女が引き始めたでござる。こうなったら、忍法“学歴詐称疑惑の術” を使わなければ! 拙者は、懐から「T大 理・生」の偽造学生証を取り出し、咳払いをしながら彼らに見せつけるようにして机に置いた… |
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| 今回の教訓は、「エリート男アピールは、女を確実にゲンナリさせる」ということでござる。しかも、彼の場合“T大コンプレックス”も加勢していて、さらにタチが悪い。終始「いいじゃん、K大だってさ……」という顔をしていた彼女が痛ましかったではござらんか! |
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