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| 拙者の名は、聞き耳半蔵。日々、忍術を習得せんと精進する一介の忍者でござる。拙者の使命は、山を下りて忍法を使いこなし、男女の"色恋沙汰"を聞き出すこと。何故、忍びの者にそのようなことが必要か、それはお師匠様曰く、人情の機微を知るため。拙者はその尊いお考えに応えるべく、コーヒー忍者を襲名したでござる! |
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カフェ内にていつもの聞き耳…いや修行を始めた忍者の今回のターゲットは
20代・K大学生とおぼしき、カップル未満の男女。どうやらオトコの方のビッグマウスっぷりに女子の態度がビミョーに… |
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| 男: |
「だから、正直迷ったんだよね、K大行くの。当時は現役で大学行かなきゃと思ってたから行ったけどさ。ホントは仮面浪人とか憧れたなー」 |
| 女: |
「そうなんですか……結構いるんですかね、そういうヒトって?」 |
| 男: |
「いるいる。友達でもとりあえずW大行っておいて、次の年ちゃんとT大入ったヤツいるし」 |
| 女: |
「とりあえずって……T大ってやっぱり魅力的なんですねぇ」 |
| 男: |
「だってT大だよ?『T大=勝ち 3流大学=負け』じゃん!世間的にさ」 |
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| 女: |
「いわゆる、勝ち組・負け組の構図ってやつですか?」 |
| 男: |
「そう。だから、こうして勉強しないとさ。T大行ったヤツラに馬鹿にされ続ける人生なんて御免だからね」 |
| 女: |
「そんなことはないんじゃ……あ、もうすぐ19時ですね。そろそろ……」 |
| 男: |
「出る?じゃあ、ご飯でも食べにいこうか」 |
| 女: |
「あっあ、今日なんか家に叔母さんが来てるらしくて、それで早めに。それに、先輩はもっと勉強しなきゃでしょ?」 |
| 男: |
「そっか、そうだよね。俺は現状に甘んじてられないからな。じゃあ、ご飯はまた今度。OK?」 |
| 女: |
「はい、ぜひぜひ。それじゃ、お先に失礼します!」 |
| 男: |
「じゃあ、気をつけて」 |
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| ふ、彼女のドン引きに気づかぬとは愚かしい。空気の読めない男は、ひたすらキャリアを求めるがいい。キャリアキャリアで愛を知らない人生を歩むがいい。そして、富を築き愛のない家庭に気づき、切ない夢を見るがいい!……あしからず。 |
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| 今回の教訓は、「エリート男アピールは、女を確実にゲンナリさせる」ということでござる。しかも、彼の場合“T大コンプレックス”も加勢していて、さらにタチが悪い。終始「いいじゃん、K大だってさ……」という顔をしていた彼女が痛ましかったではござらんか! |
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