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| 拙者の名は、聞き耳半蔵。日々、忍術を習得せんと精進する一介の忍者でござる。拙者の使命は、山を下りて忍法を使いこなし、男女の"色恋沙汰"を聞き出すこと。何故、忍びの者にそのようなことが必要か、それはお師匠様曰く、人情の機微を知るため。拙者はその尊いお考えに応えるべく、コーヒー忍者を襲名したでござる! |
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| 忍忍。今回は、原宿にある雑然としたオープンスタイルのカフェに来てみたでござる。おおっと、早速異彩を放つカップルを発見! 見たところ、男は30代後半(額が完全に後退しているため、見た目は実年齢+5)、女は20代半ば(ゴシックロリータファッションで身を包んでいるが、すでにロリータとは言いがたい)。さてさて聞き耳を立てるとするか… |
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| 男: |
「ロココちゃん(ゴスロリ発祥のロココ期に由来すると思われる)、次はどこ行きたい?」 |
| 女: |
「うんとね、私わぁ……竹下通りと、キ●ィランドと、あんみつ♪」 |
| 男: |
「まーた、竹下君行くのぉ?僕、居場所ないんだよねぇ」 |
| 女: |
「……(きわどいふくれっ面。この歳でこの顔を作るのはイタイ)」 |
| 男: |
「ウソ、ウソだって!どこだって行くよ、僕ぁね」 |
| 女: |
「……ホントに?(いたずらっぽい上目遣い。この歳でこの……以下略)」 |
| 男: |
「ホントもホントさ。僕がウソをついたことあるかい?」 |
| 女: |
「あるもん。28歳だって言ったもん」 |
| 男: |
「あ、あれは、あれはさぁ、ほら、僕こんなだし、本当の歳言ったらロココちゃんみたいなカワイイ子に相手にされないって……」 |
| 女: |
「カワイイ、って思う?」 |
| 男: |
「あ、当たり前じゃないかぁ。もう、断然カワイイよ!」 |
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| 女: |
「でしょ?」 |
| 男: |
「うん。そのヒラヒラしたやつも、すごくカワイイし」 |
| 女: |
「……ヒラヒラしたやつじゃなくて、“ゴージャスなレース”でしょ?」 |
| 男: |
「ご、ごめん。そう、レース。とにかく、カワイイことには変わりないってことで」 |
| 女: |
「あら。サ・ン・ク・ス♪(何とも表現しがたいブリブリの動きを加えつつ)」 |
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| むぅ、いかん……このままでは、2人はどんどんカミングアウトしてしまうに違いない。こうなったら、忍法“パッチワークの術”を使うしかない! 拙者は、これ見よがしに裁縫道具一式を取り出した。この空間においては、明らかに場違いな術ではある。しかし、彼女の教祖は「●本野ばら」のはずでござる! |
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| 今回の教訓は、「いわくつきのカップルには注意せよ」ということでござる。何故惹かれ合い、何故交際に至ったのかが分からぬというのは、はたで見ていて息苦しいもの。そして、それは「2人だけの世界」に入られてしまった場合には、余計タチが悪いでござる……。 |
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