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| 拙者の名は、聞き耳半蔵。日々、忍術を習得せんと精進する一介の忍者でござる。拙者の使命は、山を下りて忍法を使いこなし、男女の"色恋沙汰"を聞き出すこと。何故、忍びの者にそのようなことが必要か、それはお師匠様曰く、人情の機微を知るため。拙者はその尊いお考えに応えるべく、コーヒー忍者を襲名したでござる! |
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| 後編 西麻布のカフェで、日本語のレッスンを繰り広げる異文化交流カップル。2人の奇妙なやり取りを見かねた半蔵は“自動翻訳機の術”を使ったが…… |
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| 女: |
「あ、ほら、自己紹介できるようになりたいって言ってたでしょ?」 |
| 男: |
「ギボ、ショウガイ?」 |
| 女: |
「ジ・コ・ショウ・カイ。マイネームイズ、アヤコ。ね?」 |
| 男: |
「オ、オ、ワカル。マイネームイズ、ノンヴェテ!」(ノンヴェテ……南アフリカ出身か) |
| 女: |
「そう。それを日本語で言うの。『私の名前は、ノンヴェテです』って」 |
| 男: |
「アタシノマエハ、ノンヴェテレス」 |
| 女: |
「あはは。それじゃ、オカマみたいだよ」 |
| 男: |
「オカマ?オレ、オカマチガウ!」 |
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| 女: |
「ちゃんと、練習するんだよ?」 |
| 男: |
「アウ」 |
| 女: |
「よしよし」 |
| 男: |
「オレ、ハラヘリヘリハラ」(ハラヘリ……んん?) |
| 女: |
「もうお腹空いたの?何が食べたい?」 |
| 男: |
「デントン、タベル。アレ、フライ(訳:天丼が食べたい。ほら、あの揚げたヤツさ)」 |
| 女: |
「……天丼のこと?デントンじゃなくて、テ・ン・ド・ン」 |
| 男: |
「テ・ン・ド・ン?テ、テンドン。テンドン!テンド−ン!」(相当マヌケでござる) |
| 女: |
「しっ。騒がないの。でも、お箸ちゃんと使えないと食べられないよ」 |
| 男: |
「オハシ。オハシ、オハシ……」 |
| 女: |
「そう。お箸を使って食べるの、天丼は。それで?」 |
| 男: |
「オハシ……オオハシキョセン」(訳:大橋巨●) |
| 女: |
「なるほど!ザ・ワールド!」 |
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| ど、度肝を抜かれたでござるよ。外国語を修得するには、その土地の者を恋人にするのが一番とは言うが……間違いなく彼女は面白がってネタを仕込んでいる! こんな感じでちゃんとしたミュニケーションが取れるのであろうか? もっとも、拙者などは南蛮の女性に向き合っただけで恐れおののいてしまい、一言たりとも発することあたわずでござるが……あしからず。 |
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| 今回の教訓は、「異文化交流は決して甘くない」ということでござる! このカップルの場合、言葉のキャッチボールを繰り返しながらも、成果はイマイチ上がらない(というか、上げていない……)。ただ、異文化交流を実現させんと欲すその気概は見習うべきものがあるでござる。 |
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