「ほら、マサコっていつも何がしたいとか、何が食べたいとか言わないだろ?」
「そうだけど。もうちょっと早く言ってくれれば……」
「違ってた?」
「いや、違わないかも」
タカシの「色々考えてる」は
スキューバダイビングだった。全く予想していなかったし、電話口で簡単に「面白そう」「やってみたい」とは言えなかった。
「だろ?だから、とりあえず下準備だけはちゃんとしておいて、最終的にマサコの意見を聞こうと思ってたんだよ」
「準備って?」
「まず、
ダイビングスクール無料ってのに応募して、実際にやる場所とか
レンタカーとか、その他諸々リサーチしといた」
「そうなんだ。無料でできるの?」
「うん。それだからこうして実際的な話をしてるってのもある」